
麻
麻は多数の種類があり、衣料用途で多く使用されているのはリネン(亜麻)とラミー(苧麻)が多い。麻は一般的には繊維が太く、さらっとした感触が特徴で、涼感に優れているため夏物衣料として使用されているイメージが強い。吸水性・速乾性に優れ、水に濡れることで強度が増します。染色性は綿に劣り、引っ張り強度が強い反面、伸びにくく硬い繊維の性質からシワになりやすいというデメリットがある。また、強い摩擦でフィブリル化(繊維が小さく裂ける)しやすいため、白化・テカリを起こしてしまう場合があるので、アイロンの際には当て布を使用した方が良い。麻は天然繊維では汚れに強く最も抗菌・制菌性のある素材特徴もあり、衣料以外の家庭繊維製品としても注目されている繊維である。
家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定においてリネンとラミーを「麻」と表示するように規定されている。

リネン
衣料用途の麻としては最も使用されている麻素材。繊維が細く短いことが特徴。そのため風合いはしなやかで、綿に近い風合いの生地となっている。リネンにはもともと特有の黄味がかった色があり、白度・光沢はラミーの方が優れている。
ラミー
一般的に認識されている麻の特徴は、ラミーの性質がイメージされている。繊維が太く、天然繊維の中で最もシャリ感・清涼感がありコシの強い生地になる。きぬ麻とも言われており、上品な光沢があり、白度にも優れている。水に濡れることで、乾燥時と比べて約6割も強度が増すため、耐洗濯性も強い。より麻の特徴が強い素材となっている。

抗菌・制菌性
天然繊維として高い抗菌・制菌性があるため、家庭内の繊維製品、テーブルクロス・ソファ・シーツとしての用途でも多く使用されており、昨今では布マスクとしても利用されいる。
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