バインダー(binder)

二本針の三つ折れ、裏振りのバインダー始末
バインダーは、衿ぐりや袖口の縫い代を包むように処理された始末のデザイン。共生地やフライス、もしくはテープを使用する。多くは二本針か三本針の平ミシンを使用して、三つ折れ又は四つ折れのラッパを取り付けて縫製する。
三つ折れバインダーは薄く仕上げることができるので、少し厚めの生地やフライスでも縫製することができる。ただし、裏側はホツレをカバーするための振り糸が見えている状態の仕上がりとなる
四つ折れ一本針のバインダーはテープの縫い代も中に折り込んでいるので、表側同様に裏側もきれいに仕上がる。しかし、厚手の生地では仕上がりも厚くなってしまうので、薄い生地に向いている。下糸は環縫いで伸縮に対応させて、伸縮性の高い生地は振り糸にウーリー糸を使うと効果的。
生産管理
バインダーとしてテープとして共生地を使う場合、伸縮性が低いとテープがツレてしまうことがある。対処としては、なるべく伸縮するフライス等を使用するか、バインダー巾を細くすることで内径と外径差を少なくすると、キレイな仕上がりになりやすい。本縫いバインダーの場合は、下糸は必ずウーリー糸にした方が良い。
工程分析