ボーダーピッチ
ボーダーピッチとは同じボーダーからボーダーまで、一つのパターンとなった柄の繰り返し巾のこと。一つのボーダーの巾、色数、組み合わせによって変わる。ボーダーピッチは製品の柄合わせや、柄位置による裁断要尺に大きく影響する。特にニット素材の場合は、同じ反物の中であっても1ピッチの差に違いが出やすい。その1ピッチの距離が大きほど、1ピッチでの距離差が大きくなる。
それによって、胸位置を同じ柄で合わせて裁断したとしても、裾位置では製品ごとに違う位置となってしまうことがある。これはニットの特性状はある程度やむを得ない。そのため、柄によってどの位置(肩で合わせるか? バスト位置で合わせるか? 裾で合わせるか?)に基準となる柄を合わせるかを製品の設計イメージとして想定して、縫製工場もしくは裁断工場に指示しなければならない。

ピッチ約2.3cmのボーダー

ピッチ約8.5cmのボーダー

ピッチ約11.5cmのボーダー

ピッチ約19cmのボーダー
柄ピッチが大きい場合の裁断ロス
柄のピッチ巾が大きいということは、同じ柄位置で裁断する場合にロス(捨てる部分)が多くなります。ニット生地の場合は柄ピッチ差大きく、またサイズによってもロスが変わってくるので、生地発注の際は注意が必要。最低でもピッチに対して半分のロスを計算に入れた方が良い。
注意ポイント
<机上計算 19cmピッチのボーダー 50cm丈の場合>
50 ÷ 19 = 2 余り 12 → 次に同じ柄で裁断するには12cmを捨てることになる。