カモフラージュ・迷彩
カモフラージュ・迷彩は、軍隊の戦闘服に用いられている、風景に溶け込むような視認性を低下させる偽装に用いられた。地上部隊の場合は、濃緑・濃紺・茶色といったアースカラー系統の色が多く使用され、戦闘地域の植生や気象条件に合わせた、「まだら」「斑点」「縞(しま)模様」を組み合わせて作られている。軍隊においては、陸上車両や低空飛行任務の軍用機にも同様のカラーリングがされている。
歴史的には、イギリス軍が1848年にパキスタンとアフガニスタンの国境付近のペシャワールで、現地の風景色のカーキ色の軍服を用いたことが始まりといわれている。カーキとは、ペルシャ語で「土埃を被った茶色」を意味する。その頃から、現場の色に溶け込む迷彩の効果が確認され、本格的な迷彩はフランス軍から考案され、以降画家やデザイナーが模様を作るようになった。
ファッションとしては、軍服の払い下げから普及して、ミリタリーをイメージさせるデザインとして、タウンユースのファッションでも採用されるようになった。
大人のファッションとしては、あまりに戦闘服をイメージさせるウッドランド迷彩はオススメできません。日常に使うには、かえって悪い目立ち方をしてしまいます。配色がハッキリしすぎない迷彩なら、さりげなくスタイリングに取り入れてもいいでしょう。