縮緬(ちりめん)

縮緬(ちりめん)とは表面に「しぼ(畦状の凹凸)」を立たせた絹織物のこと。平縮緬(ひらちりめん)とも呼ばれる。和装・日本産地のものを縮緬、洋装・海外産地のものをクレープと区別することが多かった。経糸に無撚りの生糸を使い、緯糸に2000~3000回の右撚り、左撚りの強撚糸を2本ずつ交互に打ち込み、織り上げる。織り上げた後に精錬してすると、緯糸の撚りが戻ろうとする力が働き、布の表面に凹凸のしぼを出している。
緯糸の強撚糸の使い方によって、しぼの形状が変わり、様々な種類がつくられている。右撚り左撚りの強撚糸を緯糸に1本ずつ交互に打ち込んだものを一越縮緬(ひとこしちりめん)といい、しぼが細かく高級品とされている。他にも経糸・緯糸共に細い糸を密に織り込んだ錦紗縮緬(きんしゃちりめん)、平縮緬と錦紗縮緬の中間は古浜縮緬(こはまちりめん)、朱子織の朱子縮緬、ジャカード織の紋縮緬、壁糸を使用した壁縮緬(かべちりめん)、しぼの大きな鶉縮緬(うずらちりめん)などがある。
主な産地
- 丹後縮緬・・・京都府丹後地方
- 浜縮緬・・・滋賀県長浜市
主な製品用途
生地の特徴は、しぼと呼ばれる独特の凹凸。シルクやレーヨンが多いので、光沢感もある。凹凸があるので、肌への接触が少なく貼りつかないので、湿度の高い日本に合った肌触りの良い快適な素材。
- 和装着物
- 風呂敷
- ふくさ
- ウェディングドレス
- ストール
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