クレリックシャツ
クレリックシャツとは、衿と袖口、もしくは前立を加えてホワイトを使用し、身頃と袖をストライプなどの柄物あ無地の別色生地を使用したデザインドレスシャツのこと。1920年代に英国で流行し、英国王室でも愛用されたブリティッシュトラディショナルなスタイル。現在では必ずしもホワイト衿のホワイトカフスでなくとも、身頃と別の色や別の生地を使用したデザインのシャツをこのように呼んでいる。クレリックとは「牧師、聖職者」を意味しており、かつて牧師が着用していたシャツのデザインにちなんでなづけられた。しかし、この呼称は日本のみで呼ばれている名称で、欧米では「ホワイトカラードシャツ」「カラーセパレーテッドシャツ」「カラーディファレントシャツ」と呼ばれるのが一般的。
デザイン的特徴としては、衿・カフス等、生地が汚れやすい、擦り切れやすい部分に丈夫な生地を使用して、取り替えやすいようにアフターメンテナンスを考慮されたシャツである。また日本ではクレリックシャツのデザイン派生として、ポロシャツの衿リブや袖リブの色に変化をつけたものを、クレリックポロとも呼んでいる。