カラードコットン【colored cotton】
カラードコットン【colored cotton】とは、1982年にエコロジストで昆虫学者のサリー・フォックス女史が、綿花の無農薬栽培の研究中に虫害に強い綿を研究していた際に発見したコットンボールの段階で色がついている木綿のこと。
現在多く栽培されている綿花は、もともと茶色だった野生種の綿花を人工的に改良して白くしている。いわば野生種に戻ったのがカラードコットンと言える。また茶色の変種としてグリーンの綿花栽培にも成功し、カリフォルニア州などでは、ベージュ、ペパーミントグリーンの綿花も商業栽培されている。日本では山田紡績株式会社が最初にフォックス女史と契約してカラードコットンを輸入。現在は少量ながら、ポロシャツ・ドレスシャツ・カーディガン・下着・パジャマ・タオル・靴下などが商品化されている。
カラードコットンの特徴
虫害に強い綿花を開発していたときに発見され、農薬を使用しなくても育ちやすい。そして、通常の木綿は染色のために表面のロウ(脂質)を落として色をつけることで、風合いが変わり固くなることがあります。茶綿のようにカラーをそのまま活かすと、繊維表面のコーティングをそのまま使用することになり、晒と同じように風合いが滑らかなままで糸や生地にすることが可能となります。