裁断工程
裁断工程とは、アパレル生産においてマーキングを行い、延反作業、そしてパーツごとに裁断するまでの一連の工程の総称。裁断工程はアパレル製品の生産においては後の縫製から最終仕上げ、1着1着の製品の出来映えに関わってくる。裁断でのミスは取り返しのつかない場合もあり、縫製工場のラインにも影響するため、正確さもスピードも求められる最も重要な仕事と言える。
さらに、生地の柄に合わせた対応も必要になり、熟練した技術が求められるポジションでもある。
マーキング
裁断前に、生地巾に合わせてどのように裁断するかパターンを配置する作業。色・サイズ展開や生産枚数よって、何人取りでマーキングをするかで裁断作業効率や、要尺が大きく変わってくる。
要尺・マーキングの詳細はコチラから 要尺・必要尺 要尺・必要尺とはアパレル製品を作る上で、1着あたりに生地や接着芯が何cm必要かを計算した長さのこと。要尺は1着あたりにかかるコストに大きく関わります。パターンの観点からはデ ... 続きを見る
要尺・必要尺
延反
延反はマーキングによって決めた要尺と生産数に合わせて、裁断のために必要な長さの生地を積み上げていく作業。延反機を使用すれば、一人でも作業は可能。人力で作業を行い、巾なりに機械でカットする方法や、決められた長さを設定して自動で延反できる自動延反機等もある。
延反に関する詳細はコチラから 延反 延反(えんたん)とは、アパレル生産の縫製工場において生地を裁断のために必要な長さにカットして、積み上げていく作業工程のこと。パーツごとに裁断するよりも前の工程となる。服を生産するに ... 続きを見る
延反
裁断
裁断は延反作業後に、パターンの形にカットする作業。縫製工場でも、特に日本では大規模な工場でなければ自動裁断機は持っていないことが多い。その場合は縦刃裁断機を使用して、人の手でカットしていく。また、細かなパーツに関しては、バンドナイフという固定された縦刃裁断機を使用することがある。

手作業で裁断する縦刃裁断機

細かなパーツを裁断するバンドナイフ
バンドナイフは、裁断したい生地側を動かして裁断する。

自動裁断機
生地の柄は、柄ピッチ差や柄の歪みがあるため自動裁断機では裁断できない。
柄合わせ
柄合わせの裁断に関しては工場によって方法は異なるが、レーザーを使用したり、針を利用して裁断する。