
グルカショーツ【gurkha shorts】
グルカショーツとは、1857年のインド大反乱の際、旧イギリス領インド軍の傭兵となったグルカ兵(ネパール人兵士)が着用していた半ズボンが元になっていると言われているショーツ。正式名称としては、イングリッシュ・グルカ・ショーツという。丈は膝上くらいで、全体的にゆったりとしていて股上が深い。幅広のウエストバンドがついたウエストベルトが特徴となっている。
素材は主に綿素材、色はカーキ・オリーブ等の戦地における保護色となる色が多く使用されていた。別名としてブリティッシュ・アーミー・ショーツ、コロニアル・アーミー・ショーツ、ボビー・ショーツ、などの名前で呼ばれている。長ズボンにしたものは、グルカ・パンツと呼ばれている。
ポイント
*インド大反乱は、以前は「セポイの乱」「シパーヒーの乱」と呼ばれていた。「セポイ」「シパーヒー」とはイギリス東インド会社のインド人傭兵のこと。その傭兵たちが最初に反乱を起こしたことがきっかけとなったので、そのように呼ばれていたが、反乱参加者の出身・身分が多岐にわたり、インド社会全体に広がっていた事から、最近では「インド大反乱」と呼ばれる様になっている。イギリスはインドで綿花を栽培して原料の供給を行い、その原料を元にイギリスで生産した綿製品をインドで販売していた。そのため、インド国内の綿産業の衰退を招いた。そのためインド国内でイギリスへの反感が強まり、大反乱へ至ることになった。