吸水速乾加工
吸汗速乾加工とは、人がかいた汗を肌表面から即座に吸収し、できるだけ早く水分を拡散させて乾燥させることで、衣服が肌にベタついたり、衣服内の湿度を落として快適に過ごせる服を作ることを目的とした加工のこと。アウトドア・スポーツウェア、ワークウェアを中心にビジネスで使用されるアンダーウェアなどでも必須の機能となってきている。
吸水速乾機能の基本的メカニズムは、できるだけ水分の広範囲に拡散させて表面積を得ることにより、水分を乾かすという理屈に基づいている。機能を得る方法としては、染色加工後に、水分に拡散性をもたせるために吸水速乾加工剤という薬剤(親水性を付与する)を用いる方法と、合成繊維の糸を製造する過程で、多孔性の性質を持たせたり、異型断面などの形状効果によって拡散機能を持たせたものがある。また、後加工と繊維機能とを併用することで効果を上げている場合もある。逆に撥水加工は水が染み込まずに水滴となる。
耐洗濯性を考えると、後加工よりも繊維に機能を持たせたほうが効果に持続力がある。しかし、後加工のメリットとしては、比較的小ロットの対応がしやすく、コストが安い。また、様々な素材に対応できることや、初期値の効果が得られやすいという理由でよく採用される加工法となっている。
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