MA-1 ジャケット
戦闘機パイロット用のフライトジャケットの一種、米国空軍が1940年代末に開発したものがベースになっている。高空域(インターミディエントゾーン)でも冷気を遮断できるように特殊なナイロン素材を使い、狭いコクピットでも計器やレバー類に引っかからないように動きやすいことに重点をおいて機能的にデザインされている。着丈に関しても、着席した状態で裾がおしりの下に入り込まないように、後ろ身頃が短めに設定されています。これも緊急時に、迅速に動けるように考えられたデザインなのです。
衿と袖口はリブ編み素材が用いられ、前はファスナーが使われている。左右身頃にはフラップ付きポケットがあり、左袖にはシガレットとペン用のポケットが付くのが特徴。
リバーシブルな仕立てで作られており、表生地の色はセージグリーンか黒が多い。また、裏地は不時着した際に、救出されやすくするために、国際級難色のレスキューを意味する色のインディアンオレンジが使われている。最近では、「レスキューオレンジ」や「エマージェンシーオレンジ」というように呼ばれるようになっています。
諸説ありますが、日本での普及は映画「トップガン」のトム・クルーズが着ていたフライトジャケットの影響だと言われてます。そこからフライトジャケットが注目され、シンプルで安価なMA-1が広がったと言われています。
現在はその機能的なデザインを継承しつつも、新しい素材が使われたり、サイズ感を変えてファッションとしても多くのブランドから商品化されている。