
マドラス(チェック)【Madras(check)】
マドラス(チェック)【Madras(check)】とは、インドのマドラス地方(現在のチェンナイ)で発達していた手織りの綿織物がもととなり、この地方で織られたチェック柄の生地をマドラスモスリンやマドラスギンガムと呼ばれるようになったといわれている。
現在では主に先染め糸を使用した平織の多色チェック生地をマドラスやマドラスチェックと呼んでいる。不規則な幅の格子柄が特徴で、レッド・オレンジ・グリーン・イエローなどの鮮やかな色と色褪せたような土系の配色など様々。カジュアルなシャツやワンピースなどによく使用されている。
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製品の製造においては、左右非対称で一方方向なチェックやストライプの柄合わせ位置を決めることが難しい。襟などの左右柄合わせは不可能だが、前立ての位置をどうするかで商品の印象も変わり、各製品での柄位置を一定にするには要尺もうまく計算しなければならない。パーツによってはバイアスで裁断すると柄合わせが不要となるので、デザインを考える際には検討すべきポイント。
マドラス地方(現:チェンナイ)はインド東部・ベンガル湾に面するタミルナードゥ州の州都。イギリスの東インド会社の貿易拠点だった。香辛料などとともに、綿織物も大量に取引されていた。