丸胴【round body】
丸胴とは主にTシャツで脇線に縫い目が無く、胴回り・身頃パーツが筒状になったアイテムのこと。一般的なカットソー用のニット素材は元々が筒状の素材です。丸編機で筒状に編まれた素材を切り開いて、幅をセットして紙管に巻き取って生地として使用しています。
筒状のまま使用するので裁断のパーツ数が少なくなり、縫製の工程も減るというメリットがあります。しかし筒状のまま使用するということは筒の大きさによってアイテムのサイズが限定されることになるため、大量生産の肌着に使われることが多いです。
アパレル業界の転職でトップクラスの実績があるエージェント
▶▶▶クリーデンスに無料登録する
丸胴のメリット
- 生地を切り開き、巻取り等の手間を減らすことができる。
- 脇線の縫製が不要のため、工程を減らすことができる。
丸胴のデメリット
- サイズによって生地幅を変えなければならない。ロット数が増える。
- 生地幅の微妙な違いで裁断が難しい。
- デザイン製品が難しい
- 身頃は円柱状のみで、シェイプができない。
ビンテージカジュアルのアイテムとして企画する際に、丸胴の生地を要望されることが多い。しかし生地幅にバラつきがあるため自動裁断機の使用も難しく、生地の折り目にクセシワや染筋がついていることがあるので、元の折れ線を脇線にくるように整え直して裁断しなければならない。現在のように大量生産が少ない状況では生産効率としては悪くなるケースが多い。
*関連用語
カノコ・鹿の子
続きを見る
タコバインダー【tako binder】
続きを見る
裾引き縫い(始末)【susobiki】
続きを見る