無縫製(高周波溶着)

無縫製とは、従来のミシンによる針と糸を使用して縫い合わせる方法とは違い、縫い合わせる部分を熱圧着テープを挟み込んで溶着させたり、高周波で生地を溶着しながらカットした部分にさらに、専用のテープを溶着させるものなど、様々なタイプがあります。
用途

インナー
縫い代の厚さを減らすために、重ね圧着やテープ圧着が用いられる
スポーツ
主にポケットやフロントファスナー部分の、務歯や縫い目からの浸水を防ぐため、止水ファスナーと併用して、テープ圧着が用いられる。
デメリット
生地の質感や風合いとは、全く異なり、強度も強いため、運動時のゴワつきなど、違和感を感じてしまう場合がある。仕様タイプや、デザインとして採用する箇所には十分な検討をした方が良い。また、伸縮性の高い生地に対しては、なるべく伸縮性を阻害したり違和感を感じさせない方法での圧着加工やテープ圧着をする必要がある。
高周波溶着に関しては、ミシンとは異なり、ある一定以上のスピードを上げることができない。高周波溶着の原理は、高周波で溶着部分の温度を上げて溶着させるため、一定の温度まで上がる時間はどうしても必要となる。また特殊な機械を揃えなければならないため、日本国内では設備のある工場ほ少なく、設備を多く所有している海外工場では、生産ロットが非常に大きくなってしまう。