ポンチョ【poncho】
ポンチョとは南米のペルーやボリビアなど、アンデス山脈地帯に住む原住民の民族衣装で、布の中央部分に穴を開けて首を通して着る貫頭衣のような外衣のこと。
主に通常の着衣の上から防寒・防風のために着用されていた。そのため、撥水性・断熱性に優れるアルパカなどの毛織物などで作られ、民族調の独特な幾何学模様があしらわれている。衣服としての構造は簡単なものではあるが、肩から上半身にかけての保温の便は良くて男女の差がなく使用できるアイテム。
羽織ると丁度腰の位置までが覆われる格好となり、地面に座り込んだ状態では折り曲げた足を覆う。山岳地方の防寒着としても、一人用のテントとしても非常に機能的であることは間違いない。
現在ではこのような形をしたタイプの、プルオーバータイプのアイテムや前明きがついたもの、フード付きのものなどを含めて広くポンチョと呼ばれていることが多い。 雨具として特化して現代の素材で作られた製品もみられ、それぞれ用途に合わせて工夫が凝らされているものが増えている。