
反応染め
反応染めとは、反応染料という生地の主成分であるセルロースにアルカリ性の反応液を混ぜた染料を直接反応させて染める染色方法のこと。1956年イギリスの ICI社が開発したプロシオンが発表されて以来,各種のものが開発され,日本でも多数の製品が生産・市販されている。繊維と化学結合して染着するので耐久性に優れて、堅牢度が高い。もともと綿・麻などの植物性繊維はどちらかといえば染色しにくい素材であったが、反応染料が開発されてからは様々な色に染めやすい素材となった。反応染料を繊維と反応させて発色させるためには、アルカリ剤(ソーダ灰など)の添加が必要です。堅牢度(色の耐久性)がもっとも高い染料となっている。
染色可能な素材 ・・・ 綿・麻・レーヨン・テンセル・キュプラ・絹

ポイント
実は反応染料の歴史をたどると、ドイツのHδechst社によって反応染料が発見され1937年頃に特許がとられている。しかし、研究はその後あまり進むことがなかった。第二次大戦後に再び、ドイツにて一つの酸性染料の特許が取得される。その成果を基礎として、イギリスの英国のI.C.I(lmperial Chemical Industries Limited)の染料部研究室によって1955年に新型染料の発見が発表され、翌年にプロシオン【Procion】の名称で「イエロー・ブルー・レッド」の3種類が発売された。
▶▶▶反応性染料の染色機構より