セーラーカラー【sailor collar】
セーラーカラーとは、海軍兵士・水兵(セーラー)の 服に用いられていた襟のデザインのこと。肩から背中に垂れ下がった形状となっている。前部分は V 字型にあき、襟が前から続いて肩から背中に四角形の形に垂れている。
デザインの原型は1800年代前半のイギリスで海軍共通の制服を作った時にデザインされたもの。 水兵が船から海に投げ出された時に、 胸元が開いていた方が泳ぎやすかったり、脱ぐことも容易だったためこのデザインが採用されたと言われています。やがて日本の海軍でも採用され、憧れの眼差しをもって見られるようになりました。そして1920年に京都の平安女学院が初めて洋装の制服としてセーラー服を採用しました。これを契機に日本全国で女子学生の制服として普及していくことになりました。
▶▶▶ 平安女学院の歴史資料
ファッションデザインとしてのセーラーカラー
元々の海軍の制服としてのイメージから、女子学生のイメージが強くなり、カジュアルファッションとしてはあまり見かけないでデザインとなった。子供服などのかわいらしいイメージで使われることがある。日本では減少傾向のあるセーラー服が、台湾を始め東南アジアでは制服として採用されることが増えており、セーラー服を制服にしたら倍率が上がったという学校もあるという。