先染め(原料染め・糸染め)
先染めとは、紡績前の繊維の状態で染めること(原料染め)や生地にする前の紡績糸の状態で染めること(糸染め)を含めた染め方のことを指す。主にチェックやボーダーなど、色違いの糸を使用して柄を表現する生地を生産するときに先染め糸を使用する。先染めチェックなどと呼ぶこともあるが、これはチェック柄のプリント生地などと分けて呼ぶときに使われる。
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原料染め(ばら毛染め)
原料染めすることは、一般的にはウールの場合が多い。2~3色にばら毛染めしたウールを混紡して生地にした場合、程よい霜降り状の色合いとなる。また梳毛紡績の中間製品であるトップの状態(太くて長いわたの状態・スライバー)で染めたものをトップ染といい、濃い色と薄い色のミックスがかった色合いの生地となりトップ杢とも呼ばれている。
糸染め
糸の状態で染めることを糸染めという。縦糸と横糸を異なった色で織物を織ればシャンブレー織物となる。ストライプ生地やチェック生地は、基本的には糸染めから生地に織られた素材である。ニット生地のボーダーも配色ごとに糸が染められて、編まれているものが多い。生地を生産する場合には、色ごとに必要量が変わるため綿密な計算が必要で、ロスも多くなってしまう。
*関連用語
トップ染め【top dyeing】
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反応染め【reactive dying】
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硫化染め
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