アパレル・ファッション用語

サンプル (sample)

サンプル (sample)

 

アパレル製品は店頭に並ぶ前の開発段階で、製品の精度を上げるために何度もサンプルを作成しています。何度かサンプルを作成する段階で、デザイン・縫製仕様・二次加工等が加えられて、エンドユーザーの元に届く本生産の製品に近づけていきます。生地の選定を含めた企画に関しては、本生産の約1年前からスタートして、展示会は半年前に行うことが多い。スポーツやメンズは年に2回の展示会が多く、レディースでは年4回行ったり、各社様々である。また、セレクトショップ向けの別注企画や、百貨店向け別注等は個別で短サイクルでサンプルを作成することが多い。

プロトサンプル(1stサンプル・初回サンプル)

プロトサンプルは、企画初期段階のサンプルになります。プリント等の二次加工は必要であれば入れる。1サイズ1色のみの作成。生地や着用感を確認し、そのサンプルに合わせてプリントや刺繍の位置を決めていきます。その上で、再度2ndサンプルを作成するか修正指示のみで、展示会サンプルに進行していくかを判断します。

 

展示会サンプル(販促・プロモーションサンプル)

卸先や、バイヤー・各ショップに向けての次期製品のプロモーションを行うためのサンプル。基本的には、店頭に並ぶ製品と同じものであることが求められる。1stサンプルからは、サイズ・仕様・デザインに関して修正を行い、プリントや刺繍等も各色に対して全て必要。生地は予定展開色の全てサンプル反作成を行い、1サイズを全色作成する。

 

確認サンプル(本生産前サンプル)

展示会での発注数確定後に生地を発注し、本生産ズバリの生地で作成する通常1色のみを完全な本生産を想定したサンプル。展示会後にサンプルでの問題や修正事項を検討し、最終的な製品とするための修正が行われる。通常はすでにバイヤーが発注しているため、デザイン変更はなし。サイズや二次加工位置の微調整が行われ、縫製の注意点等を確認する。最終の調整後に、本生産用の生地や資材を使用し、必要であればプリントや刺繍を入れて完全な形の製品を作成した後に、本生産をスタートすることになる。

 

納前サンプル

納前サンプルとは、本生産の完成品の中から抜き取りでチェックするサンプルのこと。当然、基本的にはオーダー通りの製品が出来上がっていなければならないが、最終的なチェック。ここで本当に店頭に出して問題のない商品かどうかを判断する。

 

アパレル生産管理における、それぞれのサンプルの役割

アパレルの生産管理に携わっていると、本生産が非常に忙しい最中でも次のシーズンの生産のために縫製工場にサンプル依頼を行うことになります。サンプルは仕様の依頼の通りに完璧な状態で納品できればいいが、サンプルには展示会サンプル・本生産に向けて、起こりうる問題点やトラブルの原因を修正していくためのチェックの役割も担っている。新しく使用する生地の中には、生地の伸び縮みが激しい素材や、縫製・アイロン仕上げによって問題が起こる可能性のある場合があります。

取引先によっては、サイズなどに関しても完璧を求めてくることもあるが、できるだけ生産で起こりうるリスクや商品化したあとのリスクの可能性などを共有するために、問題があるサンプルのまま相手先に説明項目を付けて提出したほうが良い。

 

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  • この記事を書いた人

ni-no

長年アパレル業界で働いて、スーツ工場勤務から生産管理やカットソー縫製工場の責任者をしてきました。少しでもファッションやアパレル業界のためになるように、トラブル対処の経験やノウハウをメインにまとめています。 ついでに仕事合間の趣味に関しても記事にしています。 ウェブサイト作成と運営 ウェブライティング アパレル製品企画 アパレルOEM生産 承っております。 お気軽にお問い合わせ下さい。

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