精錬
天然繊維はそのままの状態では繊維に不純物が含まれており、次の紡績工程などを円滑にすすめるための不純物を取り除く必要がある。その不純物を取り除く工程のことを精錬と呼ぶ。精錬作業には、繊維の種類や使用している薬剤の種類などによって、様々な方法がとられる。精錬に対して、色素不純物を除去することを漂白という。
また、紡績工程や製織工程を円滑にするため、繊維に油脂やのり剤を付与して機械作業を行うことがある。そういった、途中工程で使用された助剤を除去することも精錬と呼ばれる。
シルクの場合
シルクはセリシンと呼ばれる糊状のもので接着しており、煮沸することでセリシンを落として中のフィブロインという繊維を出す作業。
木綿の場合
木綿の場合は、採取の際に混入した葉のクズや植物性夾雑物の除去のこと。
ウールの場合
ウールの場合は、自然の生活の中で入り込んだ夾雑物の除去や、動物が分泌している油分の除去