
下貼り工程
アパレル生産における下張り工程とは、羽根衿・台衿・カフス等、生地にコシや強度を必要とする部分に対して、接着芯を貼り付ける工程。もしくは、必要なアイロンでの成形作業を含めた工程のこと。接着芯を貼る作業に関しては、生地に対して縫い代を含めて全面に接着芯を貼るか、出来上がりの部分にのみ接着芯を貼るかで、必要な工程や効率、後の縫製作業に違いが出る。
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全面接着芯を貼る場合
全面接着芯の場合は、接着芯を貼るパーツをなるべくまとめて長方形に収めて荒裁ちし、荒裁ちパーツに接着芯を貼る。その後、各パーツに裁断した方が効率がよく、接着芯もキレイに貼り付けることができる。ただし、要尺に関しては少し余分に掛かることがあるため、机上計算と縫製現場との差が生じるのを注意しなければならない。

個別に各パーツに全面芯を貼る場合は、5パーツに芯を貼るならば生産数×5回、芯をその形通りに乗せる作業が必要。尚且つ、芯が生地からはみ出すと、樹脂がローラーや圧着機、アイロン台についてしまうので、機械の劣化や汚れの原因となりやすい。
出来上り線に合わせて接着芯を貼る場合
生地に厚みがある場合や、生地の風合いを残したい場合は出来上がり線に合わせて接着芯を貼ることが多い。その場合は、芯に合わせてアイロンで成形していく。完全に出来上がり線に合わせるわけではなく、生地の厚みに合わせて少し小さめの芯型を作成し、それに合わせて芯を裁断することが多い。工場によっては、前立て芯の折れ線に切り込みを入れてアイロンで折りやすくする等、独自の工夫を行っている。
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