斜行(しゃこう)
斜行とは、生地の縦目と緯目が斜めに歪んでしまっている生地の状態のこと。洗濯後に斜行が酷くなり、洋服そのものが捻じれてしまう場合は、不良品として扱われてしまう場合がありますが、生地の柔らかな風合いを残すために敢えて斜行仕上げとして取り扱っている素材もあります。
カットソーの場合
Tシャツやジャージなど、カットソー用の編み素材は上手のように螺旋状に編み進めていくので、もともと斜めに力がかかっているので斜行しやすい。生地になった状態は、なるべく斜行のない状態にセットして使用される。斜行のしやすさは、編み組織、糸そのものの撚り(ねじりの強さ)、糸の使い方(単糸、双糸、引き揃えなど)によって変わります。
布帛生地の場合
布帛とは、シャツ生地やデニムなどの織られた生地のこと。縦糸と緯糸を垂直に交わらせて織っていくため、どちらかと言えば斜行は起こりにくいが、縦糸と緯糸の組み合わせ方や、糸の詰まり具合、糸の撚り(ねじりの強さ)などによって斜行が起こる場合がある。
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