テンジク・天竺
天竺編みとは、ニットの平編みの別称。最も基本的な編み組織で、メリヤス編みとも呼ばれています。表面には縦方向に八の字に筋が出るように見えます。裏面は横方向の波型に見えます。薄く仕上げることができ、横方向への伸縮性が大きいのが特徴です。Tシャツ・セーター・肌着などに使用されることが多い素材です。但し、糸の撚り方向に順じて生地が斜めに歪んでしまいやすく、洗濯での型崩れが起きやすいデメリットがあります。生地に歪みを防止するセット加工を施したり、糸の撚り方を左右反対に組み合わせた糸を使用したSZ天竺という素材は、天竺の歪みやすさを改善して作られている素材もある。

オーガニックコットン天竺(表面)

オーガニックコットン天竺(裏面)

リネン天竺(表面)

リネン天竺(裏面)

30-天竺(表面)

30-天竺(裏面)
かつて日本ではインドを天竺と呼んでいた。そのためインドから輸入された平織り生地を「天竺木綿」と呼び、やがて略されて平織りの綿織物を「天竺」と呼ぶようになっていった。その流れからニットの最も一般的な平編みの別称が天竺とも呼ばれるようになったようです。

SZ天竺(表面)

SZ天竺(裏面)