
UVカット加工【uv-cut-effect】
UV(紫外線カット)加工とは、アパレル素材に紫外線を遮蔽する効果を施して、肌に悪影響を及ぼす日焼けを防止・抑制するための機能を付加すること。アウトドアやスポーツウェアに特に必要とされるようになった機能。昨今では、カジュアルウェアであっても特にレディースウェアには求められるようになり、手袋・アームカバーのように日焼け防止専用アイテムも増えている。
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繊維の元々のUVカット性
ポリエステル・レーヨン・ウールなどは、元々高いUVカットの性質を持っている。また、染色の色によってもUVカットの機能が変わり、光を通しにくい濃い色の方がUVカット機能が高い。製品に部分的にプリントが施されている場合も、そのプリント部分だけUVカット機能が上がる。また、生地の密度、目の詰まり方によっても遮蔽率が変わるため、織物の方が編生地よりもUVをカットできる傾向がある。

綿55%・ポリエステル45%のワッフル生地、UVカットの原料を練り込んだポリエステル糸と綿部分を後加工でUVカット性能を高めている。
繊維にUVカット原料を練り込む方法
ポリエステルなどの化学繊維に対して、さらにUVカット機能を上げるためには、酸化チタンや特殊セラミックの微粒子を原料に練り込む方法が取られます。無機物によって光をを吸収・反射させることで肌に到達する紫外線量を大きく軽減することができます。光を透過しないということは、「透けにくい」という効果を付加するメリットもあり、「UVカット機能」と共に「透け防止機能」を備えている生地が増えています。
天然素材にUVカット機能を付加する方法
綿などの天然素材はには紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系・ベンゾトリアゾール系)をバインダーなどで繊維表面に付着させて紫外線をカットする加工が施されますが、これは原料に練り込む方法と違って、洗濯によって効果が落ちていってしまう欠点があります。
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