アパレル生産管理 APPAREL WORKS

プログラミングに学ぶアパレル仕様書の書き方【伝える力】

プログラミングに学ぶアパレル仕様書の書き方【伝える力】

 

 

今回は、アパレルの仕様書もプログラミングの考え方を参考にして仕様書を作成してはいかがでしょうかというテーマです。

「はぁ????」「どういうこと? 意味わかんない!!」
と思われるかもしれませんが、自分もプログラミングができるというわけではありませんが、プログラミングには正確性や論理的な考え方が必要となります。仕様書を書き、縫製工場に生産を依頼するアパレル生産管理の心構えとしても、参考になることだと思います。非常にアナログで属人的な業務になっていると耳にするアパレル業界で、責任を持って製品の生産を管理する立場におられる方に、是非一読していただきたいと思います。

アパレルデザイン・ウェブデザインなど様々な現場で使用されているソフト、IllustratorやPhotoshop、動画編集ができるPremiere Proを含むAdobeCCを格安で使いたいなら、デジハリオンラインのAdobeマスター講座がおすすめ。
3ヶ月の基礎動画講座を受講するので、最安値・学生価格でAdobeCCを1年間使うことができます。しかも、毎年受講できるので毎年復習しながら学生価格でずっとAdobeソフトを使い続けられます。
▶▶▶ マスター講座で、アドビCCを最安値で使う

 

アパレル仕様書とプログラミング

プログラミングとは

プログラミングとは、高度なIT人材を育成するために、そして論理的思考力を身につけるために2020年に小学校教育で必修となることでも注目されています。プログラムとは、端的に言うと「コンピュータに命令することを、コンピュータに分かる言葉を使って、適正な順番に書き出しているもの」。つまりコンピュータに出している様々な指示(命令)です。人間であれば予想や経験で行い、場合によっては思い込みで行動することを、コンピュータには細かく手取り足取り指示しなければなりません。

  1. プログラミング言語は用途によって異なり、200種類以上存在する
  2. コンピュータに合わせて、指示する側が正確に書かなければならない。
  3. トラブル(バグ)が起こった時は、指示者側が問題個所を発見し、修正しなければならない。

アパレル仕様書とは

アパレルの縫製仕様書とは、製品を生産するための指示をまとめている生産のために必要な情報を記載した書類です。パターン(型紙)だけでは伝えられない細かな縫製の仕方や、資材情報などが書かれていることも特徴です。

  1. 服飾用語やパターン・縫製用語は、学校や会社で違う場合がある。(同じ言葉で違う仕様を意味する場合や、違う言葉なのに同じ仕様である場合がある)
  2. 指示側の言語は指示者(デザイナー・生産管理)によって異なり、統一されていない。同じ会社でも、違う言葉で指示される場合がある。また、書類ミスに関しては、それによってコストが余分にかかったとしても、指示者側に責任が問われることは少ない。(個人的経験からの意見です)さらに、指摘に対して仕様書がその都度修正されないこともある。
  3. トラブルに対しては、工場現場が最もロスが大きいが、なかなかそれが補填されることもない。

 

アパレルの仕様書はどうするべきか?

アパレル業界はアナログで、非常にアバウトなことがまかり通るということが多くあります。そこは良い部分もあれば悪い部分にもなります。実際のところ、アパレル生産管理者も縫製などの知識がほとんどなくてもできないわけではありません。縫製工場はこれまで数々の製品を生産してきていますので、Tシャツの絵とパターンで生産することも実際は可能です。しかし、そのように丸投げのアパレル生産を行って、いざ納品の際に「思っていたのと違う!」という事態でトラブルが起こってしまうことがよくあります。指示がしっかりと記載されているのに、違うものを作ってしまったなら縫製工場の責任ですが、指示が丸投げの場合はやはりメーカー側の責任となるでしょう。しかし、トラブルが起きたとしても、実際の作業のやり直しにかかる人員や時間を考えると、縫製工場に大部分が負担がのしかかっているのが実態です。アパレル生産の最も重要なことは、縫製工場さんと信頼関係を構築して、長く仕事を続けるには仕様書をきっちり作成して、綿密なコミュニケーションを取ることこそが重要なことだと思います。

アパレルデザイナーに求められるハンガーイラストの描き方とは

ポイント

『アパレル縫製仕様書』に必要なこと=必要な情報を、正確に、誰にでも分かるように伝える書類であること。そして、生産する現場の職人たちにこそ分かる書類であること。

1:仕様書は誰にでも分かる言語や図解にする

プログラミングに言語の違いがあるように、アパレル用語にも違いが存在します。それは服飾の勉強をした学校によってや、企業によって、さらに年代によっても異なってきているのが現状です。アパレル業界は流行をつかむために言葉でトレンド感を出してきました。時代に合わせたオシャレな言葉に置き換えることが多い業界です。ですが、生産している人たちはそれが伝わりにくい原因ともなります。つまりオシャレな言葉を仕様書に持ち込む必要はありません。そして、縫製用語として分かりにくいものは図解を描くと相互の認識の違いを防ぐことができます。

分かりにくい事例

流行による言葉の違いの例   チョッキ → ベスト → ジレ

縫製方法での違いの分かり難さの例    伏せ縫い  巻き縫い  折り伏せ縫い

色表現の分かり難さ  マルーン(エンジ)  アイス(水色系)  オートミール(オフベージュ系)

資材表現の違い   フードスピンドル=フード紐

仕様表現の違いの例   切り込み前立=L字前立=続き前立

 

ポロシャツ切り前立

 

2:仕様書だけで確認ができない表現に注意

上の写真はボタンと綾テープの見本帳の一部です。資材は基本的にアパレルメーカーが指示し、メーカーが手配するので、このような見本帳からピックアップすることになります。発注の際はカラー番号のみで、資材会社に発注すれば問題ないですが、縫製工場は見本帳を持っていない場合が多いです。仕様書にはカラーNoはもちろん、カラー名も入れておくと間違いが少なくなります。もし発注でミスしてしまった場合にも縫製工場さんが発見してくれる可能性があります。

 

3:パターンと仕様書はそろえること

パターンと仕様書の指示が違うことも、間違いの原因です。本来あってはならないことだと思いますが、アパレル業界の方であればよくあること、同様の経験をされたことも多いのではないでしょうか。パターンがあるから、デザイン画(ハンガーイラスト)は正確でなくていいと思うのは勘違いのもとです。よくあるのがステッチの本数など。どちらに従ったらいいのかわからない。逆に指示を受ける立場だったら、自分だったらどうだろうと考えて書類は作成すべきです。また、これはデザイナーの仕事ですが、ハンガーイラストなどのデザインの段階で正確に描いておくことが、パターン・仕様書作りが正確にできることに繋がります。

 

参考

デザインによるパターン表現の違い
表衿/裏衿  →  スタンドカラーの場合は表裏は逆になる

 

4:工場にお任せする部分と、きっちりと指示する部分の使い分け

ガチガチな仕様書なんて知識がしっかりしていなければ作れないっと考えてしまうかもしれません。実はあまりにガチガチの仕様書でも縫製工場にとっては生産しにくい場合があります。最も良いのは、ある程度工場に任せてしまうということも、円滑な生産には必要なことです。外見のデザインさえきっちりしていれば、縫製方法は工場さんにお任せしていい。製品になった時に、譲れないポイントのみ裏側の仕様に関しても正確に記載して、後はお任せできれば両者にとって一番スムーズで時間も短縮できる可能性があります。生産管理としては、適当な仕様書で生産依頼をして、上がった後でクレームをつけるというのが最もトラブルが大きくなると思います。

ポイント

必要のないこだわりは捨てることも重要
Tシャツやポロシャツなどのたたみ方に、コレ必要なのか?と思う指示を経験したことがあります。たたむ際に右袖側からたたむか、左袖側からたたむかの指示までしているアパレル会社がありました。内側に入ってしまい、袋の外からも見えないので、なぜそこにこだわっているのか分かりません。それを確認しても、頑なに昔からこうだからっという理由でやり直しをしなければならないケースを見たことがあります。不要なこだわりは捨てるほうが工場のスピードも上がり、両者にとってメリットがある場合がありますので、そのこだわりが何故必要なのかも考えて生産指示をすることもポイントです。

 

まとめ 仕様書に必要な伝える力

  1. 仕様書(指図書)は誰に伝えたいのか、誰に分かってもらうためのものであるのか考えて作るべき
  2. 本来は指示ミスは、指示側の責任と捉えて作るべき
  3. 指示書のミスは速やかに指示者が修正すべき

ミスは誰にでもあるもので、私も全く完璧にこなせるとは思っていません。今回の記事で、生意気だー!!偉そうだー!!って言われることも覚悟の上ですが、永らく不振のアパレル業界で、「伝える力」を重視して、ミスをさせない努力がミスをしない努力に繋がると思い、指示する側の心構えとしてプログラミングを例に考えてみるのもいかがでしょうか。

アパレル生産に関するお問合せはコチラ

 

※無料でアパレル業界の転職を目指すなら、ファッション・アパレル業界専門の転職支援サービスのクリーデンスがおすすめ。人気の有名ブランドを含む3400社以上の企業から、あなたに合った求人を探して無料で転職サポートしてくれます。
▶▶▶ 無料でクリーデンスの転職支援サポートに登録する

アパレル生産管理に関してコチラの記事も参考にしてください

アパレル生産管理も縫製工程分析をした方が良い理由【生産の基本】

続きを見る

カラーバス効果とRASでアパレル生産管理を解説【製作総指揮】

続きを見る

アパレル生産管理が工場研修で意識して学ぶべきポイント【重要】

続きを見る

スポンサードリンク

  • この記事を書いた人

ni-no

長年アパレル業界で働いて、スーツ工場勤務から生産管理やカットソー縫製工場の責任者をしてきました。少しでもファッションやアパレル業界のためになるように、トラブル対処の経験やノウハウをメインにまとめています。 ついでに仕事合間の趣味に関しても記事にしています。 ウェブサイト作成と運営 ウェブライティング アパレル製品企画 アパレルOEM生産 承っております。 お気軽にお問い合わせ下さい。

-アパレル生産管理, APPAREL WORKS
-, , , , , , , ,

© 2021 swingby-nino.com