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ファッション・アパレル物流現場の仕事で無駄を省く【仕事の棚卸】

アパレル物流現場の仕事で無駄を省く【仕事の棚卸】

 

必要性が説明できない仕事を再確認しませんか?

アパレル関係仕事の現場だけではないと思いますが、、、

「時々この作業には何の意味があるのか?」
「この手間と時間が後々、何の役に立っているのか?」
「今の作業より、もっと効率良く仕事ができるはずなのに、改善しないのか?」
と考えてしまう作業ってないでしょうか。

 

現場の責任者に「なぜ、作業のやり方なんですか?」って確認すると、
「今までもこうだったから」っということを言われてしまったりします。

 

これでは全く説明できてはいないです。思考停止してしまって、改善や効率化に繋げようとはしていません。考える必要がないため、「楽」であることは間違いありません。以前やったことを、ただただ行えばいいのですから。

しかし、最低賃金は上昇することで人件費はアップします。考えることを止めて、何の工夫もなく非効率な作業を続けてしまえば、コストアップで経営を圧迫していくことは目に見えています。そして考えないということは、確実に今話題になっているAI等に仕事を奪われるということに他なりません。

確認が面倒くさいっていう気持ちも分かります。
そして、作業の効率化や改善を取引先に確認や提案をしても、「今まで通りしてください。」何て言われてしまうことも可能性が高いことも十分理解しています。それでも、今後の社会の方向性や、待ち構えている人手不足や高齢化などを考えると、しっかりと交渉してでも、常に仕事は改善と効率化を図っていかなければならないのです。

 

本来仕事の棚卸は、仕事の依頼者と受注者の双方にメリットがあります。

「この仕事は何のために作業をしているのか?」
「この仕事の必要性は、何なのか?」

何のために行っている作業なのか説明できない仕事。そんな仕事には意味がありません。

ここからは、物流検品倉庫会社の事例を一つの例として、仕事の棚卸をすべき理由について詳しく説明していきたいと思います。

 

アパレル物流倉庫から見る仕事の棚卸

現在アパレル製品の海外生産比率は約97.5%にまで増加しています。このアパレル物流倉庫会社も、もちろん海外で生産された製品を多く取り扱っています。海外から送られる製品に関しても、その都度様々な条件で送られてきます。

  • ハンガーコンテナで送られる製品(まとまったロット数が必要)
  • 平ケースに、飛行機たたみで送られてくる製品
  • 混載コンテナに積み込まれ、港から個別運送で送られてくる製品
    等々

 

今回はワンピースドレスとチュチュがセットになる製品が、平ケースに二つ折りで入れられた状態で入荷しました。そしてワンピースとチュチュを、それぞれ別のハンガーに掛けます。さらにワンピースとチュチュの2つを1セットにして、相手先の倉庫に出荷するという作業がありました。

 

 

仕事の棚卸をするべきアイテム

 

ワンピースの形はいたってシンプルです。光沢のある上品なポリエステル素材で、色合いも春らしい感じのワンピースドレスです。ワンピース単体で使用することもでき、ワンピースとチュチュの組み合わせでの使用に加えて、チュチュを単独でも使用することができる3WAY商品でした。

最近はチュールのような透け感のある素材も、外に出してスタイリングすることも多くなり、スタイリングのアクセントとしても、とても可愛らしいです。アパレルの生産管理業務が長かった身としては、素材が繊細なので、どこかに引っ掛けたりして、すぐに破れてしまいそうで、ヒヤヒヤしてしまいそうです。

とはいえ、問題は服そのものではないのです・・・

 

仕事の棚卸をするべき作業

右側がワンピースのハンガー・左がチュチュのハンガー

 

まずは、この写真をご覧ください。

これが完成形として、先方の倉庫に納品されることになっています。第一の作業としてワンピースを通常のトップス用(ブラウス用)ハンガーに掛けます。そしてチュチュは別のスカート用ハンガーに挟みます。つまり、それぞれ別のハンガーに掛けています。

次はワンピースとチュチュをセットしていく作業になります。ロックス(半透明の留めつけタグ)を片側のハンガーに取り付けて、もう一方のハンガーとは別のロックスを使ってチェーン状につなげて一組にして一セットにして完成となります。

 

さて、ここで疑問を感じないでしょうか?
なぜ一本のロックスでハンガーをまとめないのでしょう。長さが足りないのでしょうか?
そう思って一本のロックスで付けてみました。

 

1本のロックスでも二本のハンガーは十分に留まる

 

写真でお分かりのように、長さは十分あります。この方法で一体、何か問題があるのかと疑問に思ってしまうのは私だけではないのではないでしょうか。これでは作業が一つ増えますし、大したコストではなくともロックスも倍必要になってしまいます。

 

問題点

  1. ロックスを付ける作業時間は、単純に2倍になる。
  2. ロックスの必要数も2倍になる
  3. 後に廃棄するロックスが2倍になる。
  4. 効率が悪く、コストが余計に掛かっている。

納品先でどう販売されるかは確認できませんでしたが、まさかこのまま販売することはありえません。いずれロックスはカットして処分することになります。そうするとカットも二回でゴミも増えます。考えてみてもデメリットは思いついても、いまいちメリットは思いつきませんでした。そこで、「何故、ロックス1本で作業してはいけないのですか?」と尋ねると、「今までが、この方法だったから。」という返答が却って来たわけです。

なぜ、ロックスを二本使うのですか?

毎年同様の商品があって、同じ納品の仕方をしているからですよ。

 

アパレルの現場では、小学生でも疑問を持ってしまいそうな無駄な作業が、何の疑問もなく非効率的に行われていることが多々あります。仕事の効率化を図るには、作業に疑問を持つことが重要です。その作業が必要であるという理由が説明できない仕事など、基本的に必要がないと考えるといいでしょう。これは、仕事を依頼する側、仕事を請ける側に等しく考えるべきことだと思います。

仕事の棚卸はプログラミングの考え方が参考になります

 

 

まとめ 確認の手間を惜しんでは、無駄は省けない、、、

現場作業に限らず、アパレル生産管理の事務職においても、確かに何度も同じような回答を受ける場面が多くありました。今までと同じことをしておけば大きな問題は起こらない可能性が高いですし、受注元に作業に関して確認する必要もないとは思います。場合によっては、問い合わせしても「今までと同じようにしてください」と素っ気なく返答される可能性が大いにあります。仕事を出す側としては、些細なことかもしれないので、確認が面倒だから「同じようにやっといてよー」って気持ちも理解できます。

ですが、先に述べたように最低賃金は上がり続けてますので、同じ作業を同じ時間かけてしまえばコストは上がる一方のはずです。企業努力として、工夫して時間と手間を抑えたいところでしょう。こういった部分をないがしろにして、状況が良くならないのもアパレル業界の問題の一旦かとも思います。

 

ポイント

  • 仕事を依頼する側も、作業者の工夫を柔軟に受け入れてある程度、任せること。
  • 作業側からの提案にもきっちり話を聞いて対応すること。でなければコストアップも必要。
  • 仕事依頼の際は裁量に任せて良い作業、きっちりと打ち合わせをすること。

いかがでしたでしょうか?

些細な事例ですが、コミュニケーション不足による無駄は、数多くあり。アパレル業界の仕事循環を悪くする一因になっています。仕事を依頼する側と受ける側の密な連携が、仕事の棚卸を行い、互いにいい効果を生み出していける関係になると思います。

以上、読んでいただきありがとうございました。

 

 

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ni-no

長年アパレル業界で働いて、スーツ工場勤務から生産管理やカットソー縫製工場の責任者をしてきました。少しでもファッションやアパレル業界のためになるように、トラブル対処の経験やノウハウをメインにまとめています。 ついでに仕事合間の趣味に関しても記事にしています。 ウェブサイト作成と運営 ウェブライティング アパレル製品企画 アパレルOEM生産 承っております。 お気軽にお問い合わせ下さい。

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