ノウハウやスキルは共有したり、レクチャーすべき【ビジネスマインド】
今回は、ある会社の社長さんとお話をした時に感じたことに関して記事にしたいと思います。その社長さんは40代半ばで、お父さんから事業を引き継いでおられる方で、10年以上に渡って経営に携わってこられてきています。現在の経営体制は、その2代目社長と長年のご友人の方が専務、そしてお父さんが会長という経営陣、そしてその他10名ほどの社員は横並びで特に役職はありません。おそらく典型的なワンマン体制という会社だと思います。
社長ご自身は気軽に話ができる方なのですが、その会社の文化というか風土は閉鎖的なイメージで、あまり活発に意見が出ないような空気があります。労務環境もグレーでも、誰も何も言わない、言えない雰囲気なのでしょう。
会社の文化・風土は、経営者を映す鏡だと思う【ビジネスマインド】
ある時、事務所で社長と会話をしている最中に、社長の携帯電話に着信がありました。電話に出られた社長は「あー、いらない!いらない!!」っと、素っ気なく電話を切っていました。
金の価値が上がってきているから、金を買わないかって話でしたわ
絶対もうかる話だったら、人に教えないで自分で買うでしょ!!そんないい話あったら、人に教えないでしょ?
いえいえ、僕は教えますよ。教えて、その人に利益があったら、また自分に良い情報くれるかもしれないし、自分の情報とかノウハウで誰かが利益が出たら、僕のノウハウが確かってことにもなりますよ。誰にでもできるノウハウにできたら良いと思いますよ。
えー!そうかー?
という感じでやりとりしたのですが、自分とは考え方が決定的に違って、ずいぶんと違和感を感じました。
っと、同時にその会社の閉鎖感と雰囲気をとてもよく表してるようにも感じちゃいました、、、、、
基本的な会社の組織はノウハウやスキルを伝えて積み上げるもの
会社の一人の従業員さんが、特別にできるスキルを持っていたとします。
組織として他の従業員さんと横並びの場合、確かにその方は仕事ができるので他の従業員さんよりちょっと給料が上乗せされているかもしれません。ただ、その人が「これが自分だけが知っている、自分だけのノウハウとスキルで、自分だけが儲かる(社内で)」って考えてしまったらどうでしょう?
その場合は、Aさんは自分ができることまでしかできません。
- Aさん → 戦闘力:200
- Bさん → 戦闘力:80
- Cさん → 戦闘力:100
計:380
Aさんが指導してくれて、戦闘力が上がるけど、Aさんの動きは少し鈍る
- Aさん → 戦闘力:170
- Bさん → 戦闘力:120
- Cさん → 戦闘力:130
計:420
まあ、こんなこと皆さんご理解されてますよね f (;^ ^;)
でも、案外行動はできているかは疑問じゃないでしょうか。私も上司から「自分は先輩に教えてもらったことは無い」「技術は見て、盗んで覚えろ!」とか言われた経験があります。「マニュアルってないんですか?」って聞いたら、「そんなマニュアルなんかに頼ってるからダメになる。」
おっしゃることも、分からなくはないです。。。。
ですが、考えて見てください。
それって、マニュアルを作ることをサボってるだけではないですか? OJTなんて言葉に甘えてないでしょうか?
教育して、信頼関係や社内のマニュアルや実績を積み上げていけないから、会社組織の実力が積み上がらないのだと思います。
新しい価値を生み出すのは、価値を広めることから
良くも悪くも話題の多い(株)ZOZO(元株式会社スタートトゥデイ)は、日本一のファッション通販サイトZOZOTOWNを運営していますよね。2018年には時価総額1兆円を超えたことも話題になりました。先日、Yahoo!JAPANに株を売却し、経営から退いたことも世間を賑わせました。
ワタシも長くアパレルメーカーに勤めていましたが、ファッションの通販というものがここまで伸びるとは誰が考えていたでしょうか?
通販のデメリット
- 生地の感触が分からない
- 実際の色とディスプレーの色に違いがある。
- サイズ感や、着心地を試すことがしにくい
着てみたり、自分で鏡で見て合わせないで服を買うなんて、信じられない!!!!
皆さんそう思ってなかったですか?
新しい価値
- 店に行かなくてもいい
- 多くのブランドを見比べて、価格も比較しやすい
- 自分の家に届けてくれる。 田舎に住んでいるなら尚のこと便利
懸念していたデメリットの解消 → 返品に関して、決済に関して
新しい価値を少しずつ広げることからスタートし、使った人が便利と感じて、さらに口コミ等で拡大する。
みんな信じていなかったけど、みんなが使うようになってさらに価値が高まったということを証明しましたね。
ビジネスにはこんな考え方が必要なんだと、本当に最近実感しています。