mixhostで構築したワードプレスサイトのURLを別ドメインに移す方法を解説
mixhostで運用してるサイトをURLをリニューアルしたい!mixhostの初期ドメインxxxxx.mixh.jpでサイトを作っていたのだけれど独自ドメインに切り替えたい!それから、別サーバーからmixhostサーバーに切り替えたいという方に、簡単だった点、苦労してしまった点について備忘録も兼ねて解説していきたいと思います。
通常のWordPress(ワードプレス)でデータを移行する場合
FTPサーバーからファイルをローカルにダウンロードする
phpのデータベースをエクスポートしたのち一部のファイルを書き換えて
別のデータベースとして今度はインポートをする。
っといったややこしい手順になっています。
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ドメインを変更することになった経緯
変更前のWordPress サイトURL = AAAAAA.co.jp
変更後のWordPress サイトURL = AAAAAA.com
今回のURL変更はこのURLを元にリニューアル方法を解説しています。
まず今回リニューアルしなければならなくなった経緯をご説明します。「○○.co.jp」という法人限定のドメインで小規模の企業サイト作成を請負いました。お客様のコストをなるべく抑えて、コストの部分で透明性を示して安心いただくために、ドメインの管理とサーバーの契約や管理は、やり方を解説した上でご自身のアカウントを作って契約していただいていました。今回はこの法人用ドメイン「○○.co.jp」の法人情報の確認が最後までしっかりできていなかったようです。ドメインの期限が切れてしまったことで、ドメインを変更せざるを得ない事態になってしまいました。単純にmixhostサーバー内でドメインの変更をするにはもっと簡単な方法もあります。今回はドメインの期限切れのために、旧サイトが機能していなかったのでこの方法で行ってます。ですが、サイトの引っ越しやmixhostサーバー内でのドメイン変更にも参考になると思います。
ドメインの期限が切れてしまったらどなるのか?「co.jp」の場合
mixhostでURLリニューアルに必要な4つの準備
1.旧WordPressサイト・AAAAA.co.jpのデータのバックアップ
まずはmixhostサーバーのマイページから、もしくはコントロールパネルのログイン画面からmixhostのコントロールパネルにログインしてください。
mixhostのコントロールパネルの【JETBACKUP】から【File Backups】を選んでクリックしてください。
mixhostサーバーは、2週間のデータが自動でバックアップされています。赤枠部分にはバックアップされたデータの日付と時間が記載されていますので、復旧したい日付のデータを選んで右側の【FILE MANAGER】をクリックしてください。
次に【public_html】にチェックを入れ、右下ボタンにある【Dawnload Selected】をクリックしてください。するとその下に【Add to Download Queue】というボタンがでてきますので、このボタンをクリックするとバックアップデータのダウンロードが始まります。
Downloadsの下に、歯車のマークと【Download in Progress]】という表示がされている状態になるとデータがダウンロードされているという状態です。
【download_ユーザー名_ファイルの日付.tar.gz】が出るとダウンロードが完了しました。このままクリックするとお使いのPCの方にダウンロードができます。
ダウンロードをしたバックアップファイルは、ファイルマネージャからも確認可能です。
ファイルマネージャーを開くと上のような画面に【softaculous_backups】という項目に、バックアップしたファイルが残っています。ファイルマネージャーからでもFTPソフトを使用してもダウンロードすることは可能です。
2.旧WordPressサイト・AAAAA.co.jpのバックアップデータの解凍方法
サイトのバックアップデータは圧縮された状態のため、そのまま使用することはできません。そこでオススメの解凍ソフトと解凍方法を解説していきます。
他のサイトでもたくさん紹介されていますが、僕もこの【7-ZIP】は無料で簡単に使えました。32ビット版と64ビット版の2種類ありますが、最近のパソコンであれば64ビット版をダウンロードして間違いないと思います。僕も64ビット版をダウンロードしています。
【7-ZIP】をダウンロードするには【窓の杜】のダウンロードページを確認してくだい。 ⇒ 窓の杜
【7-ZIP】を使用して、ダウンロードデータを解凍する方法 続きを見る
7-ZIP解凍ソフトでmixhostのバックアップデータを簡単に解凍する方法
3.旧WordPressサイト・AAAAA.co.jpのデータベースのバックアップ
mixhostサーバーは、データベースに関しても14日間自動でバックアップされています。今回のケースでは同じサーバー内の引っ越しでしたので、念には念の確認を込めてデータベースの復旧方法に関して解説します。
コントロールパネルの【JETBACKUP】から【Datebase Backups】を選んでクリックしてください。
データベースの名前は基本的にユーザー名の後に、【ユーザー名_wp固有の数字】として割り当てられています。mixhostサーバー内で、いくつもWordPressサイトを作ったり、インストールとアンインストールを繰り返してデータベースが増えている場合は注意してください。旧WordPressサイトが稼働している状態であれば、mixhostサーバーのコントロールパネルから確認できます。
インストール情報からデータベースを確認する方法
コントロールパネルの下、【SOFTACULOUS APPS INSTALLER】のWordPressをクリックします。
そうするとWordPressを簡単にインストールできる画面に移ります。下の方にスクロールしていくと、現在のインスタレーションという部分。コレが現在インストールされて稼働しているWordPressサイトの情報になります。黒く塗りつぶしている部分はサイトのURLです。右側にはオプションとして表示されている部分があります。
一番左 WPマネージャー | mixhostサーバーのコントロールパネル内から、ログインパスワードを変更したりWordPressのバージョンをアップデートさせるなどの操作を行うことができる。 |
左から2番目 staging | ステージングとはサイト検証用の環境を簡単に作れる。 |
左から3番目 サイトの複製 | サイトの複製が簡単にできる。URLを移すだけならコレが最も簡単です。 |
右から3番目 バックアップ | サイトに紐付けられているディレクトリとデータベースのバックアップがワンタッチでできる。 |
右から2番目 詳細の編集 | 詳細の編集 現在稼働しているWordPressサイトの情報。 |
一番右 削除 | WordPressサイトの削除ができる。 |
オプション項目のペンのマークのアイコンには、インストールした際のドメイン情報やデータベースの情報が記載されています。この画面ではインストールした時のデータを確認することができます。しかしFTPソフトやファイルマネージャーからデータを編集した場合に自動で反映されるわけではないので、変更の際にはこの項目を編集しておくと後から分かりやすくなります。
ファイルマネージャーから現在紐付けられているデータベースを確認する方法
コントロールパネルから、ファイルマネージャーをクリック。
ファイルマネージャーの中から【pubric_html】のフォルダを探してクリックしてください。
【pubric_html】をクリックすると下に、現在使用しているドメインが出てくるのでそれをクリックしましょう。
ドメインのフォルダの中には、WordPressのデータが入っています。その中で【wp-coonfig.php】にデータベースと紐付けられているコードが記載されています。
【wp-coonfig.php】にカーソルを合わせて右クリックをすると、いくつかの項目が出てきます。ここではあくまでデータベース情報の確認ということにしておきますので【view】をクリックしてください。
*PHPの記述を変更するとサイトが機能しなくなることもあります。編集は慎重に、必ずバックアップやコピーを取りながら行うことをおすすめします。
【wp-coonfig.php】にはこのような記述部分があります。これがデータベースと連携するための情報になります。
WordPressインストール内容画面 | wp-config.php |
データベース名 | 'DB_NAME', '●●●●●●_wp479' |
データベースユーザー | 'DB_USER', '●●●●●●_wp479' |
データベースパスワード | 'DB_PASSWORD', '●●●●●●●' |
4.紐付けしたいデータベースをバックアップする
これで紐付けするデータベースが確認できましたので、改めてデータベースをバックアップします。
今回は旧サイトで使用していた【●●●●●●_wp479】というデータベースと紐付けしたいので、このデータベースのバックアップデータを復旧しておきます。
この画面から復旧させたいデータベースの日付から選んで、【RESTORE】をクリックします。
【Add to Restore Queue】をクリックするとバックアップされていた日時の時点のデータベースに復旧することができます。ここで一つ注意しておいておいただきたい点は、データベースの復旧に関してはあくまで上書きしてその時のデータに戻ることになります。復旧したい日時から、今までに行った変更に関しては無効になってしまいますので注意してください。
【success】と表示されたら、データベースの復旧も完了となります。
WordPress新サイトAAAAAA.comに移行する5つのステップ
1.新しいURLにWordPressをインストールする
WordPressインストール画面から、新たなドメインでWordPressをインストールします。
サイトの引っ越しや復旧に関してですので、この辺りは簡単に進めていきます。
2.新しいドメインに、バックアップしていた旧サイトのデータファイルをアップロードする
ファイルをアップロードする前に、【wp-config.php】のコードを確認して、紐付けしたいデータベースの情報をチェックしておきましょう。
FTPソフトを使ってmixhostサーバーに接続します。僕はFFFTPというソフトが使いやすいのでコレを使用しています。
mixhostサーバーに接続し、【public_html】のフォルダをダブルクリックしてください。
バックアップしていた旧サイトの【public_html】内のデータをドラッグ&ドロップしてmixhostサーバーにアップロードします。
ドラッグ&ドロップすると同じ名前のファイルがありますと表示されますので、上書きき部分にチェックが入っていることを確認して【以降全て】をクリックしてください。通信環境にもよりますが、あまりデータ量が少ないサイトでも30分以上かかる場合もあります。
もし最終的にデータを上書きできない時は、以降全て中止を押して、個別にデータを移行してみてください。
3.新規WordPressサイトとデータベースの連動チェック
コントロールパネルの【SOFTACULOUS APPS INSTALLER】のWordPressをクリックし、現状のインスタレーションをクリックしてください。
WordPressマネージメントの画面から、サイトURLやデータベースが合っているか確認してください。
4.新サイトとデータベースの連動ができない場合
今回URLをリニューアルした事例に関しては、期限切れとなってしまった旧URLが影響したのか、どうしてもデータベースとの連動ができず、なぜか新URLを入力しても旧URLにリダイレクトされて、「このサイトにアクセスできません」というエラーが出てしまいました。そこでデータベースの情報を一部直接編集しました。
phpMyAdmonからデータベースを直接編集
コントロールパネルのデータベースから【phpMyAdmin】をクリックしてください。
データベースの中から、連動させたいデータベースをクリック
WordPressには基本的な12のテーブルのデータベースがあります。その中から【〇〇〇〇_options】をダブルクリックしてください。
*プラグインやテーマのインストールによってはテーブル数は増えている場合があります。
【〇〇〇〇_options】の中に、【siteurl】【home】という項目があります。それぞれ編集という項目をクリック。
編集画面にて旧URLから新しいURLに書き換えてください。
この方法は調べていく中では、見かけない方法でしたので、あまり推奨されない方法かもしれません。私は今回どうしても、期限切れのURLにリダイレクトする問題を他の方法で解決できなかったので結果的にこの方法になりました。データベースを直接編集するのは注意が必要ですので、くれぐれも慎重に行ってください。
5.【旧URL】から【新URL】へのリダイレクト設定
最後にリダイレクト処理を行います。リダイレクト処理とは、旧URLにアクセスされたときに自動で新しいURLに移動してくれる処理です。
参考
- 旧URLでアクセスした人にURLの変更を伝えるため
- SEOで検索された人のアクセスを無駄にしないため
- 旧URLのコンテンツ評価を引き継ぐため。最低でも旧URLは1ヶ月ほど残しておきたい。
記事ごとのリダイレクト
記事ごとにやる場合は、FTPで、旧URLのhtaccessファイルに2行にテキスト入れます。
元々shortcode
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
<IfModule mod_rewrite.>
追記shortcode
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteBase /
RewriteRule ^index\.php$ - [L]
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f
RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d
RewriteRule . /index.php [L]
RewriteEngine On
RewriteRule ^([a-zA-Z0-9-]*)$ https://example.jp/\ [R=301,L]
</IfModule>
https://example.jpの部分は新サイトのURLを入れてください。
新しく追加したのは、最後から後ろにある2行目と3行目です。
RewriteEngine On
RewriteRule ^([a-zA-Z0-9-]*)$ https://example.jp/$1 [R=301,L]
コレを追加すれば、すべての記事を新しいURLへ飛ばしてくれます。example.jpのところは、あなたの新しいURLにしてください。【.htaccess】ファイルはテキストエディタに入力して、FTPソフトでアップロードしてください。因みに、今回の事例では完全にドメインが失効していたのでリダイレクトは効果が内容ですが…
まとめ
今回は、URLの期限切れというあまり多くはない事態からの、サイト復旧に関して記事にしました。チェックする部分に関しては、通常のサイトの引っ越しや復旧にも応用できると思いますので、参考にしていただければ嬉しいです。