【ポロシャツ生産】リブパーツを使ったアイテムの生産のポイント
ポロシャツはスポーツ・カジュアルウェアとして出回って、非常に安く購入できることもあります。しかし、生地とは別に横編みと呼ばれているリブのパーツが必要となるので、生産するとなると意外なハードルがあります。今回はアパレル生産が未経験でも分かりやすいように、ポロシャツを例に、リブパーツが必要なアイテムの生産においてポイントとなる部分に関して解説していきます。
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ポロシャツ生産のポイント
ポロシャツなどのリブパーツに関して、アパレル業界以外の方の多くが生地の一部だと考えておられるようです。しかし、ポロ襟に代表されるリブパーツは【横編み機】という機械を使って作られる別物のパーツとなります。そもそも生地とセットで作られているわけでもないので、問題となるのが【色合わせ】・【パターン】・【伸ばし縫製】となります。
襟リブ
生地とリブの色
ポロシャツのポイントである襟リブは、生地の生産とは違い。【横編み機】という機械で編み上げます。生地とは別でパーツ生産用の糸を準備する必要があり、生地と組織が変わるので色合わせにも注意が必要。そして色が全く同じように見えるのが難しいというケースもある。個人の好みもあるが、一般的にはリブの方が濃い色であるほうが落ち着きが良いと言われている。
リブ発注方法・サイズの注意点
リブのサイズはウェール(縦の編み目)とコース(横の編み目)の数によって変わってくる。大きさに関しては横編みメーカーさんの方で調整してくれますので、発注者としてはタテ○○cm×ヨコ○○cmという表記で良いと思います。ただし編み地という特性上、机上の○○cmの通りに上がらない可能性を考慮すること、縫い代+1.5cmから2cm以上の裁ち落とし代が必要となるので発注の際には注意してください。裁ち落としは分は捨てることになり、コストの無駄だと考えてしまう方もおられますが、裁断作業者の安全にも関わってきますので、工場と相談して必ず入れてください。
裁断・縫製
リブは伸ばしながら縫製をするため裁断時のノッチ(印付け)にも注意が必要。工場によっては伸ばした状態を考慮したり、伸ばし率を考えて印をつけていることもあります。リブのパターンがあってもリブの形とパターンが完全に一致することはないので、裁断の際には柔軟に対応しなければなりません。
ポロシャツの仕上げ・メンテナンスのコツ
ポロシャツは一度洗濯しただけで、襟周りのおさまりが悪くなると思いませんか?これは、ポロシャツ生産のポイントで解説したリブを伸ばしながら縫製しているということが原因です。伸ばしていた部分が洗濯によって縮まってしまうため、襟外回りの距離が不足してしまうことで元のキレイな形から崩れてしまいます。なるべくキレイにメンテナンスするコツは、縮んだ部分を逆に伸ばしてアイロンをかけることです。リブ襟の一番の外周を伸ばすようにアイロンし、襟付け部分もなるべく伸ばし気味に整えてください。
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